広州の商圏実態。小売市場が発達している広州市では、商圏が極めて広範囲にわたる。そのため、広州市において最も人気のある以下の4つの商圏に焦点を置く。
中国では漢方薬を売る伝統的薬局(薬房)が全国に15万件以上あり、中国人民に絶大な信頼を得ている。 ※「薬房」というチェーン名称ではなく、中国における販売形態のひとつ。(チェーン化している薬房もある)
北京の商圏は、都心繁華街がメインであり、知名度の高さを生かして活性化している。 また中心部と離れている地域でも、住宅区域とビジネスオフィス街などが新たに開発され、新しく生まれた商圏も少なくない。現在、北京には床面積1万平方メートル以上の中型・大規模商業施設は300軒を超えている。これらの分布を見ていくと、市内の商圏に集中している。 北京オリンピック(2008年)の開催と都市開発に合わせ、郊外には大型住宅区の開発が急展開し、それに伴い、商業施設の新設も次第に郊外大型の傾向にある。
1.中国市場への進出 日本製化粧品(MADE IN JAPAN)→中国市場へ輸出(薬事申請・関税) 日本で製造した化粧品(MADE IN JAPAN)を中国市場へ輸出する場合、中国での薬事申請や関税の問題があり、進出が難しい→既に中国市場に進出している日本のOEMメーカー(日系OEMメーカー)に製造を委託し、「日本品質の化粧品」として中国市場に投入するという形での中国進出も考えられる。 ※中国市場への進出方法としては、中国で幅広い販路を持っている中国の薬房、健康食品メーカー・OTC医薬品メーカーと提携し、それぞれの強みを生かした化粧品事業を展開することも考えられる。
1.化粧品輸入企業の設立手続き 中国において化粧品輸入企業を設立するためには、2種類の手続きが必要となる。 ①登記手続き 「批准証書」、「営業許可証」および「組織機構コード証」等関連資格証書の発行を受け、法人格を取得する。
1.青島商業エリアの実態 青島は、各大型企業が長期にわたって先を争い、市場争奪戦を繰り広げてきたホットスポットである。経営総合化と専業化の争い、中国本土と外資の争いが現在も激しく行われている。こうした争いが青島商業エリアの構造を絶えず変えてきた。同時に、都市の発展も推進してきた。 ●台東商業エリア 4大商業エリアの中で、最も人気があると言えば台東商業エリアが挙げられる。
寧波における中心的なショッピングエリアは天一広場である。天一広場の開業によって、元来、中山路沿いに点在していた各々の商業施設が点から線へとつながり、一大商圏ができあがった。現在、天一広場は寧波の地元の人々がショッピングに出かける際のファーストオプションとなっている。 このほか、老外灘と和義路浜江休閑広場は寧波市政府の旧城に対する二大改造プロジェクトであり、寧波市政府が企画する「三江六岸、百里長廊」の中心地域である。天一広場とともに、「三江ロコア商圏」を構成することとなる。
1.南京の商圏実態 元来、百貨店業態が少なかった南京であるが、近年は他都市に比べ、著しいスピードで質量ともに伸びている。南京市において最も著名な商圏は新街口商圏であるが、ここ数年、湖南路山西路商圏、珠江路商圏、夫子廟商圏などの発展も目覚ましい。これらの商圏は地下鉄1号線周辺に位置しており、商圏間の移動も便利である。 ①新街口商圏 南京の商圏といえば、新街口というほど、新街口商圏(華南第一商圏)の認知度は南京庶民の意識の中に深く定着している。それは南京市に所在する有名百貨店の60%以上がこの地域に集中し、年間100億元を超える売上があがっているためである。この商圏は地図上でも南京の中心に位置し、百貨店業界においても南京市の中心的存在といえよう。
1.西安商圏実態 ①湖濱商圏 杭州市の一番人気スポットは西湖である。人は西湖に集まることから西湖を基点にして湖濱商圏づくりが行われている。湖濱商圏は、杭州市の中心部にあり、北の鳳起路から、南の解放路まで、東の中山中路から、西の湖濱路までの区域となっている。また、同商圏には44本のバス路線が網の目のように張り巡らされ、交通は非常に便利である。人気度が高い観光スポットである西湖と交通の便利さは同商圏の最大メリットである。
1.化粧品輸入にかかわる商品検査、通関手続きの流れ 【検査で合格した場合】 化粧品を中国国内まで運送→輸入化粧品の検査検疫を申告→輸入化粧品の通関手続を行う→通関→検査検疫申告の際に指定された検査検疫機関より検査検疫を行う→「入国貨物検査検疫証明」を取得し、CIQを表示する→中国国内で販売 【検査で不合格の場合】 化粧品を中国国内まで運送→輸入化粧品の検査検疫を申告→輸入化粧品の通関手続を行う→通関→検査検疫申告の際に指定された検査検疫機関より検査検疫を行う→①安全、健康、環境の原因による不合格の場合、焼却または返品を命じられる、②安全、健康、環境以外の原因による不合格の場合、検査検疫部門の監督の下で技術上の処理を行う さらに、以下のいずれかに該当する輸入化粧品については、サンプリング検査が一段と厳しくなる。 1) 初めて輸入するもの 2) 以前品質安全に問題が生じたことのあるもの 3) 輸入量が多いもの 2.化粧品の輸入に関する税金 中国の現行税制では、化粧品の輸入に①関税、②輸入増値税、③消費税が課され、以下の計算式によって算出された額を納税者が納めることとなっている。 3.税率 化粧品輸入に課される関税・増値税・消費税率は品目によって異なる。(詳細はPDF参照)
日本で製造した化粧品を中国に輸出し、販売する場合は、以下の点について把握しておく必要がある。 日本からの化粧品輸出→①輸入化粧品衛生許可証の取得※初回輸入時に輸入化粧品衛生許可証の取得をする必要がある(中国側からみて「輸入」)→輸入手続き(②輸入検査申請、通関手続き、③税金(関税・輸入増値税・消費税)、④ラベル審査)
2008~2010年の三年間、中国の化粧品は、主に欧州、東アジア、北米および東南アジア等多くの国・地域から輸入されている。輸入額1位のフランス、2位の日本の合計で6割、3位の米国を加えると7割を超える。 輸入量では、マレーシアからの輸入が約5割、インドネシアからの輸入も約1割となっている。 輸入量という観点で見ると、マレーシアが47%、インドネシアが9%という状況になっている。これら2国は、一般化粧品(高級化粧品に対して)の主要輸入元であり、2010年の輸入量は総輸入量の中で56.69%を占めているが、輸入額における割合は3.96%しかない。 しかしながら、近年一般化粧品に対する需要が縮小してきたため、マレーシア、インドネシア等からの化粧品輸入量は年を追って減少傾向にある。 日本からの輸入は、「輸入量」「輸入額」ともに安定した成長を見せており、「日本製」の化粧品は中国の消費者から高い支持を得ていると考えることができる。
蘇州では、世界遺産である9つの古典庭園などを保護し、古来の庭園雰囲気破壊を阻止するよう、市内では高層オフィスビルの建設を基本的に禁止している。そのため、他の都市とは違い、3~4階建ての店舗もあったりするし、たとえ6階の店舗でも売場のビル単独で高層ビジネスセンターがないことが印象的である。まさにその理由で、今まで成熟商圏と言えるエリアは1700年の歴史を持つ「玄廟観」から起源する観前街商圏のみ。また、中心地で新規商業施設の建設もあまり進展はなかった。こんな状況下、新築マンションの建設が進む高新区、工業園区、平江新城など郊外の新区では逆に商業施設の整備が加速している。その意味では、蘇州では現代的な商業施設の発展はむしろ中心部においてではなく、郊外型総合ショッピングモールとして発展していく可能性が高いと思われる。
中国の化粧品輸入状況は、「輸入量」と「輸入額」という2つの観点から見ることができる。2008~2010年の3年間、輸入量は年々減少しているのに対し、輸入額は年々増加している。2010年の輸入額は前年比30.79%増と急増している。中国の消費者が意識変化に伴い化粧品に個性・効能を追求する結果、中国国内で高級化粧品の人気が高まっていることが伺える。
ここ数年、上海の地下鉄は1年間に何本も新路線が開通していて、そのスピードはすさまじい。詳細は後述をご覧いただくが、2011年8月現在11本運行中の地下鉄は、2020年までには倍増し22本となる見通しだ。地下鉄インフラのめざましい充実が市民や旅行客のショッピングの流導線に影響している。いまや複合商業施設の立地やブランドショップ出店候補地選定、ブランディングなどの戦略は、「地下鉄」がもたらす人の流れの考慮なしでは進まないほど重要性を帯びてきた。
中国マクロ経済の急速な発展に伴い、化粧品業界は、安定した高度成長を続けている。中国統計局のデータによると、中国における化粧品製造企業は約500 社あり、2010 年の営業収入は約643 億元に上る。2005 年以来、売上高は年平均15%の高い成長を続けている。ここ6年間、中国化粧品業界の売上高の推移は、年率10%程度の伸びで成長している。