1.北京の商圏実態
北京の商圏は、都心繁華街がメインであり、知名度の高さを生かして活性化している。
また中心部と離れている地域でも、住宅区域とビジネスオフィス街などが新たに開発され、新しく生まれた商圏も少なくない。現在、北京には床面積1万平方メートル以上の中型・大規模商業施設は300軒を超えている。これらの分布を見ていくと、市内の商圏に集中している。
北京オリンピック(2008年)の開催と都市開発に合わせ、郊外には大型住宅区の開発が急展開し、それに伴い、商業施設の新設も次第に郊外大型の傾向にある。
北京市における商圏の中でも、「王府井商圏」「西單商圏」「CBD商圏」の集客率が最も高い。本稿ではこの3つの商圏の特徴、商業施設概要を中心に、北京商圏の今後の動向をまとめた。