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天真堂、さらなる成長へ新ビジョンを策定
薬用化粧品・機能性表示食品OEM受託製造メーカーの天真堂は、同社の原点であるWeb通販をワンストップで支援する強みを発揮し、コロナ禍の中でも前期(2020年12月期)は増収増益で推移した。好調だった前期の振り返りと今後のビジョンについて、松﨑淳社長に話を伺った。取材のポイント原点回帰で前期実績は増収増益に
代表取締役社長 松﨑 淳 氏――前期を振り返ると。
松崎 Web通販をメインとした商品の開発では、本社ラボを中心に優位性と特長のあるアイテムの開発にしっかりと取り組むことができた。
また、産学連携の共同研究を継続して行っており、腰を据えて取り組めたことで、より差別化された処方や企画を提供できる体制になった。物流センターに関しては出荷件数の伸びに伴い品質も向上し、お客様からの評価が高まっている。
前期ではこのほか、専門性の高いチームを新たに編成した健康食品OEMの新規受注が増加し、好調な業績を支えた。
――コロナ禍で強化・期待されている取り組みをお聞かせください。
松崎 世の中でヘルスケアや健康への意識が高まっていることを受け、健康食品OEMは我々の想定以上に好調な推移をみせている。
当社では既に、目と脳の両方にアプローチするダブルヘルスクレームの機能性表示食品「メノウ」をはじめ、日本で初となるオリジナルヘルスクレームの受理実績がある。
営業と企画で機能を明確に分けて専門性の高いチームを編成したことで、当社が開発する健康食品の良さをより丁寧に伝えられるようになった。
今年に関しては、化粧品OEMとの同行営業を強化し、健康食品の新規受注を拡大していきたい。
――今後のビジョンについてお聞かせください。
松崎 当社では今年1月、「アジアをつなぐ美と健康の企画マーケティングカンパニー」を新たなビジョンに掲げた。
単品リピート通販に加えD2C・健康食品・海外事業の3つを新たな柱として強化し、アイデア、技術、商品、サービスを通じて、アジアに美と健康を届けるOEMメーカーを目指す。
さらに、今年は新たな自社ブランドの立ち上げを計画している。
toCのビジネスを展開することで、市場変化やトレンドを実際に体感し、そこで得た気づきやノウハウは、OEMをはじめとしたお客様への支援にしっかりと役立てていきたい。