矢野経済研究所の調査によると、2020年度の国内自然派・オーガニック化粧品市場は前年度比5.5%減の1330億円を見込む。新型コロナ拡大に伴う外出自粛や店舗休業、時短営業などが市場マイナス要因となったものとみられるが、化粧品市場全体と比べるとその縮小幅は小さい。化粧品市場全体がインバウンド消費に下支えされていたのに対し、自然派・オーガニック化粧品市場においてはその割合が高くなかったことも要因の1つといえるだろう。また、サステナブルなライフスタイルを目指す消費者が増加傾向にあることや、マスク着用により敏感肌を自覚する消費者が増えていることなどが、今後の市場拡大を後押しするものと考えられる。