ネット通販では、インターネット利用者の増加を背景に新規参入する企業やてこ入れする企業が増加。特に近年は、多くの企業がウェブ専門の部署を立ち上げてソーシャルメディアの活用を活発化させており、顧客の囲い込みが進んでいる。 モバイル通販では、端末の高速化や低価格化、スマートフォンの急速な普及とともに成長市場となっている。各社はカタログやチラシなどの紙媒体との連動性を高めているほか、スマートフォン向けに専用サイトの開設や動画配信を行うなどして集客力を高めている。 ここ数年成長率が鈍化傾向にあったテレビ通販は、2010年度は好調に推移した。ただし、主力の健康食品や化粧品の商材・素材に一巡感がみられるほか、総務省の意向もあってCMや通販番組などの広告放送の総量に制限が加えられることから、今後、同媒体の成長率は鈍化する見通しとなっている。