~どのように他業態を使い分けしているか ~
いまや、我々の日々の生活に欠かせない存在になっているCVS(コンビニエンスストア)。
日本フランチャイズチェーン協会調べによると、2013年3月末時点で、同協会加盟チェーンの国内店舗数は、47,510店舗にも及び、従来のCVS市場は飽和との声も聞かれます。
こうした中、CVS各社は、従来のCVSの枠組みを超え、青果販売やカフェ業態の取込み、医薬品販売、宅配などで更なる成長機会を模索しており、業態間の垣根は、従来にも増して低くなっている様子が伺えます。
本調査では、生活者がどのように他業態を使い分けしているかの一端をCVS利用者の視点から明らかにします。
調査方法 : インターネットリサーチ(クロス・マーケティング アンケートモニター使用)
調査対象 : 全国(47都道府県)の15~69才の男女 過去半年以内にCVSで買い物をした者。
有効回収数 : 本調査 4,902サンプル 男女別 x 年代別 で均等割付
実施期間 : 2013年9月27日(金)~ 2013年9月30日(月)
1.よく利用する商品・サービス
最もよく利用しているCVSで普段よく利用する商品・サービスは、1位「弁当・おにぎり・惣菜・調理めん」、2位「缶・ペットボトル飲料」、3位「食パン・菓子パン・惣菜パン」。
近年取り扱いが増え始めている「生鮮食品」 「一般薬品」 「1杯ごとに淹れるコーヒー・カフェラテ類」の 中では、「1杯ごとに淹れるコーヒー・カフェラテ類」の利用率が最も高い。
2.他業態との使い分け-1.生鮮食品
CVSで「生鮮食品」をよく利用する人では、CVSでの購入頻度が、食品スーパーでの購入頻度を上回る。
この人たちがCVSで「生鮮食品」を購入する理由は、「スーパーよりも近くにあるから」が最も多いが、「価格が安い」「新鮮なものが売られているから」といった価格・商品面での評価も高い。
2.他業態との使い分け-2.一般医薬品
CVSで「一般医薬品」をよく利用する人では、CVSでの購入頻度が、ドラッグ等での購入頻度を上回る。
この人たちがCVSで「一般医薬品」を購入する理由の上位は、「ドラッグストアなどよりも近くにある」「他の商品と一緒に購入できる」こと。
2.他業態との使い分け-3.カフェ
CVSで「カフェ」をよく利用する人では、最利用CVSでのカフェ利用頻度が、他の業態での利用頻度を上回る。
この人たちがCVSで「カフェ」をよく利用する理由は、「手早く購入できるから」が最も多いが、「おいしいから」といった商品面での評価も高い。
3.最も多く利用しているCVS
最も多く利用しているCVSチェーンは、1位「セブンイレブン」、2位「ローソン」、3位「ファミリーマート」。
4.利用頻度と利用時間帯
最利用CVSの利用頻度は、「週1回位」が最も多く、週1回以上の人たちを合わせると全体の6割を占める。月平均利用頻度は6.1回。
利用時間帯は、平日は「夕方:17〜19時」が、土日・祝日は「午後:14〜16時」が最も多い。
5.利用理由
最利用CVSの利用理由は、「自宅から近いから」が6割超で最も多く、次いで、「職場・学校から近いから」 「入りやすいから」。
『立地的な近さ』や『利便性』が上位を占める。
6.CVSに充実して欲しい商品・サービス
充実希望が多かった上位3は、「弁当・おにぎり・惣菜・調理めん」「スイーツ」 「食パン・菓子パン・惣菜パン」。
また、利用率に対し充実希望が多い(ニーズと現状の乖離が大きい)のは、「公的機関の証明書」「一般医薬品」「生活雑貨」「生鮮食品」。
特に「公的機関の証明書」は15ポイントの乖離あり。
7.缶コーヒーの購入頻度・購入先・購入理由
8.商品カテゴリー別・業態別・利用頻度
9.一般医薬品のCVSでの購入経験
株式会社クロス・マーケティング担当:来條 貴史(らいじょう たかし)
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