クロス・マーケティングでは、現在の消費者の『暮らしの状況』を、所得・消費・行動の観点で過去と比較し、景気動向判断の基礎資料を得ることを目的に定期的に調査を実施している。
この調査は、2009年2月より2011年11月まで3ヵ月ごとに実施、2011年4月には、東日本大震災後の生活者の動向変化を観測するために緊急調査を行った。2012年からは、年2回、4月または5月と10月に実施している。
今回の消費者動向に関する調査では、全国20~69歳の男女1,200名(人口構成比に基づいて割付)を対象に、「生活実態」「生活実態の経年推移傾向」「消費動向の前年比較」「消費動向の経年推移傾向」についてアンケートを行った。
Ⅰ)生活実態
【給与所得】と【おこづかい】が増え、【趣味に費やす時間】が減少。
◆生活時間の増減
【労働時間】【睡眠時間】【自宅で過ごす時間】の『生活実態DI』は、前年(2012年4月)と比較しても大きな差はないが、【趣味に費やす時間】は、前年よりも3.2ポイント下がった。
◆所得の増減
全体的に上昇傾向にあり、【給与所得】【おこづかい】の『DI』は、いずれも前年比で6-7ポイント上昇した。
Ⅱ) 生活実態の経年推移傾向
◆生活実態の推移
【給与所得(-8.6)】【預貯金(-18.3)】【おこづかい(-20.3)】【食費(-1.8)】の『生活実態DI』は、依然としてマイナスではあるが、いずれも調査開始以来最高値となった。
Ⅲ) 消費動向の前年比較
【株式の売買】は、前年のマイナス傾向から大きく上昇しプラスに転じた。【国内旅行】や【(家庭での)ビール】などもプラスに転じている。
Ⅳ) 消費動向の経年推移傾向
【株式の売買回数】は、例年のマイナス傾向から転じて、 大幅にプラスの推移となった。 商品購入や店舗・レジャー利用における様々な消費行動で、 調査開始以降最も高い回復傾向が示された。
<「消費動向」に関する調査 調査概要>
■ 調査方法 インターネットリサーチ
(クロス・マーケティングアンケートモニター使用)
■ 調査時期 2013年5月
■ 地域 全国
■ 調査対象 男女20~69歳
■ 有効回収数 1,200サンプル
■ 設問数 属性設問4問+本調査6問
■ 調査内容
□ 属性設問(性別・年齢・居住地・婚姻状況・職業・同居の家族構成・住居形態・個人年収・世帯年収)
□ 1年前と比較した、生活や労働に関わる時間、お金の増減(各SA)
□ 1年前と比較した、商品購入、サービス利用の増減(各SA)
□ 1年前と比較した、店舗の利用頻度の増減(各SA)
株式会社クロス・マーケティング担当:来條 貴史(らいじょう たかし)
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