矢野経済研究所の調査によると、2020年度の国内自然派・オーガニック化粧品市場は前年度比7.9%減の1290億円を見込む。2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う店舗休業期間もあり、2019年度を下回る形で推移した。2011年度以来、初めてのマイナス成長となる。店舗休業などによる購買頻度の低下とインバウンド需要の減少によって、市場が縮小した。休業の影響はECチャネルによってある程度カバーされたものの、既存客の購買すべてを取り込むことは困難であり、カウンセリングを必要とする新規客の獲得は鈍化したものとみられる。異業種企業やスタートアップ企業の市場参入も進む中で、今後の回復が期待される。