富士経済が行った機能性化粧品の国内市場調査によると、2020年のホワイトニング市場(スキンケア・ベースメーク・ボディケア)は、前年比12.0%減の2622億円(うちスキンケアが10.3%減の2270億円)となり、2021年は、3.7%増の2720億円を見込む。2020年は、ホワイトニング需要が高まる春から夏にかけて、新型コロナウイルス感染症の拡大により、プロモーション展開ができず、外出自粛によるホワイトニングケア意識の低下やインバウンド需要が減少したことで、市場は縮小傾向にあった。今後は、在宅時間の増加により、しみやそばかすに気づいた消費者のケア意識の向上や、シワ改善と美白機能を備えたスキンケアアイテムがスペシャルケアだけでなく日常的に使用される化粧水・乳液・オールインワンでも積極的に展開されることにより、市場が回復することが期待される。