TPCマーケティングリサーチによると、2018年度のヘアケアアイテムの市場規模は前年比0.5%増の4655億円で、人口減少や世帯数の減少にともなって、高付加化価値品の投入によるスモールマス化が進行している。また、ナチュラルコンセプトをベースとした商品の登場も相次いでおり、各原料メーカー・商社はこうしたニーズに応える原料・処方の提案に注力している。国内では、オーガニックコスメの基準が統一されておらず、消費者のオーガニックコスメに対する意識や知識の浸透が進んでいないため、結果的に積極的なプロモーションには至っていないという側面も見られるようだ。今特集では、原料メーカー8社(岩瀬コスファ、一丸ファルコス、日光ケミカルズ、日本精化、GSIクレオス、セティ、丸善製薬、成和化成)が提案する注目の原料を紹介する。