矢野経済研究所が2018年12月に発表した2017年度の国内におけるナチュラル・オーガニック化粧品市場は、化粧品に対する安全・安心志向の高まりや、環境問題などの社会貢献に対する関心の上昇、敏感肌を自覚する消費者の増加を背景に、前年度比4.9%の1297億円と拡大が続いている。2018年度には、4.1%増の1350億円になると推計されており、一般化粧品からの切り替え需要を含めた新規顧客の取り込みにより引き続き市場が広がっていくものと推測される。この需要を受け、各原料メーカーには安心・安全に付随して、機能性の高さやサステナブルな供給方法といった付加価値のあるナチュラル&オーガニック原料の開発が求められるようになってきている。消費者の要望が高まる中、ナチュラル&オーガニック原料の差別化が重要視されつつある。